【SALE】 女子教育の先駆者：津田梅子】アメリカ留学と帰国後の活躍 歴 | 和書

官費女子留学生（留学期間は10年）に提示された待遇は「日本政府が旅費・学費・生活費を全額負担した上で、さらに奨学金として毎年800ドル[注 4]を支給する」という破格のものであったが、10年間の留学によって結婚適齢期[注 5]を逃してしまう危惧もあり、官費女子留学生の募集に応じたのは、明治政府から冷遇されていた旧幕府側（幕臣または賊軍）士族の少女5名のみであった[24]。改正御江戸図。

開拓使は応募した5名全員を官費女子留学生に推挙し、正院にて承認された[20][32]。大増補　法華経御鬮霊感籖　上中下三冊。

出発に先立ち、女子留学生5人は士族の女子としては歴史上初めて皇后への拝謁を許され[33]、明治4年11月（旧暦）に他の官費留学生とともに岩倉使節団に随行して渡米した。六代目菊五郎伝　改訂版　浜村米蔵編。

新暦1871年12月23日（本節は以下新暦で記す）に横浜を出港し、1872年1月15日にサンフランシスコに入港[34]。土地　武者小路実篤　岸田劉生装幀。同年1月31日にサンフランシスコを5両編成の貸切列車で出発し、大陸横断鉄道を経由してワシントンD.C. ヘ向かったが、40年ぶりとされる大雪により日程が遅れた（ソルトレイクシティで18日間待機）[35][36]。ギヨツツ　ゲーテ著　森林太郎訳。2月25日にシカゴに到着、翌日の夜にはワシントンD.C.に向けて出発した[37]。人間を彫る　関野版画五十年の集大成　関野凖一郎。5人の女子留学生はアメリカに到着後もなかなか洋服を買ってもらえずにいたが、岩倉具視に談判の末シカゴでようやく洋服を買い与えられた[37][注 7]。幼年　詩集　丸山薫。シカゴで撮影した、洋装に着替えた5人の記念写真が残されている[39][40]。木口木版蔵書票集　博物図鑑　限５０部　大内香峰。

新暦1872年2月29日にワシントンD.C.に到着すると、梅子は吉益亮子と共に、ワシントンD.C.近郊のジョージタウンに住むチャールズ・ランマン （英語版）（1819年[41]-1895年[42]）に預けられた[40]。大報父母恩重経鈔　亮典書。著名な画家・著述家・旅行家であった[注 8]ランマンは、当時、日本弁務使館書記官（Secretary of the Japanese Legation）を務めていた[40][注 9]。紅　田村とし子（俊子）。ランマン夫人（Mrs. Adeline Lanman[45], 1826年[41]-1914年[42]）は、ジョージタウンの裕福な家庭に生まれ、高等女学校に相当する学校を卒業した女性であった[41][注 10]。雪に書く　表現叢書　１０　佐藤惣之助。新暦1872年5月1日には駐米少弁務使森有礼の斡旋で、留学生5人はワシントン市内に集められて同じ家に住まわされ、生活に必要な最低限の英語の勉強をさせられた[46]。五味川純平草稿　歴史上の事実に対する困惑　五味川純平。同年10月末（新暦）には、上田悌子は体調不良を、吉益亮子は勉強に支障が出るほど目を悪くしたことを理由に帰国した[47]。九成宮醴泉銘　全８帖　加藤梅香肉筆臨書帖。残った3人が梅子、山川捨松（のちの大山捨松）、永井繁子（のちの瓜生繁子）である。美濃城記。この3人は生涯親しくしており、梅子がのちに「女子英学塾」（のちの津田塾大学）を設立する際に2人は助力する（→#女子英学塾を創設）。@1924年 張廉卿墨跡 唐本漢籍 検:碑帖 本拓本 墨拓 碑拓 碑刻石 法帖 魏碑 珂羅版 支那 書道 善本 篆刻 瓦当 印譜 王羲之 玻璃版 法書 石鼓。出典：ウィキペディア