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■〈和訓〉近道子宝（初板本系後印・須原屋板）

【判型】大本1冊。湊邦三草稿　簪と女と鴉　湊邦三。縦255粍。四部録抄　（黒色の表紙）　中野市右衛門新刊。

【作者】平井自休作。文政武鑑　新板改正　全４冊　須原屋茂兵衛版。観樹堂松隠書。教王護国寺蔵伝真言院　両界曼荼羅　全２函　石元泰博。

【年代等】正徳3年6月書・刊。玉はばき　第１号。［江戸］須原屋茂兵衛板。鎔造化育論　全３冊　佐藤信淵。＊中山道本荘宿・須屋安兵衛売出。歌集　改選　赤光　斎藤茂吉。

【備考】分類「往来物」。環斎記聞　鎌田環斎。『近道子宝』の初板本系統。ＫＥＩＴＯＪＯＨ　城景都。『近道子宝』は、正徳3年板を初刊として数多くの板種と類書があり、『近道子宝文章』『早道童子宝』『〈童子智恵袋〉近道子宝』『近道子宝知恵袋』『童子智恵嚢』等の異称がある。瀧井孝作句懐紙　颱風を…　瀧井孝作　署名捺印有り。初刊本は大本1冊。一読一驚　妖怪府　加藤鉄太郎抄訳。手習い初学者に必要な衣食住・職業などの基本語彙と心得を綴った往来物。山口誓子色紙　遷宮　山口誓子。「童部（わらんべ）の時早く習しるへき事あり。改正御江戸図。先（まず）上をは天という、下をは地と云。新調韻文　青年唱歌集　全２冊　山田美妙　米僊・省亭木版口絵。月日の出る方を東といふ…」で始まり、天地・四方・四季・年号・十干十二支・日本国名・地形・生物・幼少時の通過儀礼・学習上の心得（学習すべき往来物として『手習状（初登山手習教訓書）』『実語教』『江戸往来』『今川状』『庭訓往来』を挙げる）・布帛・衣類・食物・住居・武士用字・百姓用字・職人用字・商人用字・町人の利・神儒仏・芸能・禁制（童蒙にふさわしくない遊び）・富裕者になるまじないと倹約の誓い、の順に語彙や心得を列記する。大増補　法華経御鬮霊感籖　上中下三冊。初板本は大字・3行・付訓の手本用に記すが、後続の諸本は頭書に絵抄や関連記事を付す。六代目菊五郎伝　改訂版　浜村米蔵編。また、本書は江戸・仙台・山形など東日本のみで板行・普及したのが特徴で、上方では『近道子宝』という書名での出版例はなく、京都では享保15年刊『示童宝鑑』、大阪では明和5年刊『寺子宝久種（寺子幼訓往来）』などの改編版が上梓された。土地　武者小路実篤　岸田劉生装幀。このほか江戸では、本書の改編版『早道童子宝』が明和以降に刊行されている。ギヨツツ　ゲーテ著　森林太郎訳。また、本書は基本語彙の学習に適していたことから、明治6年刊『〈文明捷径〉子宝習字章』、明治初年刊『〈開化〉近道子宝』などの改編本も生まれた。人間を彫る　関野版画五十年の集大成　関野凖一郎。なお、文化13年板『手紙之文言』広告中に初板本について「寺沢流観樹堂書」と記す。幼年　詩集　丸山薫。

★原装・題簽付・状態良好。木口木版蔵書票集　博物図鑑　限５０部　大内香峰。【参考価格（初出品時の相場）：日本の古本屋で、17,000円】。大報父母恩重経鈔　亮典書。